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飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸

食用油脂には大きく分けて、常温で固体状のものと液体状のものの2種類があります。

固体状のものは、バターやラードなど動物性の油脂で、「飽和脂肪酸」を多く含んでいます。

液体状のものは主に植物性油脂で、「不飽和脂肪酸」を多く含んでいます。

飽和脂肪酸は、多く摂り続けると血液中のコレステロールが増えて血管の壁にたまり、血液の通り道が狭くなって動脈硬化を引き起こします。
また血管の中に血栓(血の塊)ができやすくなり、心臓の血管が詰まって起こる心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす可能性も高まります。

不飽和脂肪酸には「一価不飽和脂肪酸」と「多価不飽和脂肪酸」があります。
「一価不飽和脂肪酸」はオレイン酸などで、オリーヴオイルはオレイン酸が70%以上を占めています。
「多価不飽和脂肪酸」はリノール酸やリノレン酸などで、コーンオイル、紅花オイルなどに多く含まれています。

「多価不飽和脂肪酸」にはコレステロール値を下げる働きがありますが、悪玉コレステロール(LDL)値ばかりでなく、善玉コレステロール(HDL)値も一緒に下げてしまいます。

一方「一価不飽和脂肪酸」は、血中の悪玉コレステロール(LDL)値だけを下げ、善玉コレステロール(HDL)値は下げません。

LDLもHDLもコレステロールを取り込んで運ぶ役割をしますが、LDLは細胞膜などを作るためにコレステロールを全身に運び、HDLは血中にある余分なコレステロールを回収して肝臓に戻します。
HDLを温存すれば、血中に余分なコレステロールをためないということになります。

オリーヴオイルは一価不飽和脂肪酸を多く含んでいるので、日常的に摂取すればLDLコレステロールを抑え、血管を若々しい状態に保つことができます。

イタリアではオリーヴオイルは「血管の掃除屋さん」とも言われているそうです。血管をきれいにして血液の流れをよくしますから、動脈硬化や心筋梗塞といった病気も起こりにくくなるからです。

実際に地中海沿岸地方では、食事で日常的にオリーヴオイルを摂っていることで、こうした病気にかかる人が少ないのです。


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